医療脱毛はどのくらい間隔を空ければいいのか?

医療脱毛は、平均2~3ヵ月ほど間隔を空けて行う必要があります。個人差はありますが5~6回ほど脱毛をすると効果を実感される方が多く、1年~1年半ほどの通院で脱毛完了が見込めます。

使用している脱毛機の違いなどの理由から、通院間隔はクリニックにより異なります。自分が脱毛を完了したい期間をカウンセリングなどで相談しておきましょう。

脱毛間隔を空ける理由

適切な間隔を空けずにレーザー照射を繰り返すと、脱毛効果が出なかったり、肌トラブルが起きたりすることがあります。

毛周期に脱毛間隔を合わせる必要がある

脱毛の効果を得るには、毛が生え変わるサイクル「毛周期(ヘアサイクル)」を踏まえて脱毛間隔を空けることが大切です。毛周期には、成長期・退行期・休止期の3つの段階があり、このうちレーザー照射により発毛組織を破壊できるのは成長期の毛のみです。成長期の毛は発毛組織と密着しており、照射熱が伝わりやすいためです。

同時に成長期を迎える毛は全体の20%ほどであることから、医療脱毛は間隔を空けて繰り返し行う必要があります。また、部位によっても毛周期は異なり、脱毛したい部位ごとに適切な脱毛間隔を空けるのが望ましいです。

退行期や休止期にレーザーを照射しても、満足な脱毛効果を得られません。1回ごとの効率が悪くなりことで結果的に通院期間が長くなってしまいます。

間隔が短いと肌トラブルのリスクがある

医療脱毛のレーザー照射は毛根に熱を与えることから、少なからず肌へのダメージもあります。部位によっては赤みや炎症などの肌トラブルを引き起こす場合もあります。

脱毛間隔を空けて肌を休ませることで、ダメージの軽減やトラブルの予防につなげることができます。

また、脱毛間隔を空けすぎてしまっても脱毛効果に影響はなく、発毛組織が破壊された毛穴から毛が再生することはありません。ただし、毛周期に合わせた通院が難しくなるので、再開してからの脱毛効果が薄れてしまう可能性があります。

部位ごとのレーザー照射間隔の目安

効率的に脱毛を行うためには、部位ごとの毛周期を知っておく必要があります。毛周期は毛穴ごとに異なり、部位ごとに周期の長さも前後することを踏まえて脱毛間隔を空ける必要があります。

部位 脱毛間隔(毛周期) 脱毛回数 脱毛期間
全身(顔・VIOを除く) 3ヶ月 3~5回 半年~1年半
VIO 1~2ヶ月 3~8回 半年~2年半
ワキ 2~3ヵ月 3~5回 半年~2年半
顔(全体) 1~2ヶ月 3~8回 半年~2年半
腕・脚 1ヶ月半~4ヶ月 3~5回 半年~1年半

1回の施術で脱毛できる毛量は全体の20%と言われていることから、5回ほど脱毛を行うことで100%に達する計算です。

また、施術を重ねていくと毛が薄くなっていきます。毛の成長速度を見越して、脱毛間隔を少しずつ伸ばしていくと効果的に脱毛を行うことができます。

複数の部位を同時に脱毛する場合は脱毛間隔を合わせるのが難しいため、各部位の平均の毛周期である2~3ヵ月ほど空けるのが効果的です。2ヶ月以上脱毛間隔を空けることで、毛乳頭と毛がくっついていない退行期や休止期にレーザー照射をしてしまうリスクを減らせます。