クリニックでは、レーザー脱毛の照射部位を日焼けしないよう患者さまに注意を呼び掛けています。日焼けして炎症を起こした肌へのレーザー照射や、照射後のデリケートな状態の肌への紫外線の刺激は肌荒れなどを引き起こす原因になるためです。

これからレーザー脱毛を始める人も、すでに通院中の人も、自身の安全のために、日焼けがレーザー照射や肌に与える影響を理解して、適切な対策を知っておく必要があります。

日焼けで炎症を起こした肌にレーザーを照射するリスク

クリニックで採用されている熱破壊式のレーザー脱毛機は、メラニン色素(毛の黒い部分)に反応する高出力のレーザーを肌に照射し、瞬時に熱を発生させて毛を育成する組織の毛乳頭や毛母細胞を破壊します。

日焼けによってメラニン色素が増加した状態の肌にレーザーを照射すると、毛だけではなく肌表面のメラニン色素にもレーザーが反応してしまい、熱によってやけどをしたり、毛穴が炎症を起こす毛嚢炎(もうのうえん)になったりする可能性があります。

そのため、クリニックでは医師が日焼けによる炎症を起こした肌であると判断した場合は、レーザー照射を行わないことが一般的です。

発毛組織を破壊できない可能性あり

日焼けした褐色の肌にレーザーを照射したとしても、クリニックはやけどを避けるためにレーザーの出力を弱めなければならないので、十分に発毛組織を破壊できない可能性もあります。

また、レーザー照射中は少なからず痛みを伴います。日焼けした褐色の肌にはレーザーが反応しやすいので、照射時の痛みが増すこともあります。

通院期間が長期化する

日焼けの状態にもよりますが、日焼けによる炎症が治まって肌にレーザーを照射できる状態になるまで1~3カ月の期間が必要です。そうすると、次回の照射を受けるタイミングが遅くなるので、通院期間の長期化の原因にもなります。

照射後の日焼けも要注意

レーザー照射後の肌は、照射時に発生する熱によるダメージを受けて普段よりデリケートな状態です。外部の刺激に敏感な状態の肌に日焼けをすると、シミや色素沈着などの肌トラブルを引き起こす可能性があります。

一度できてしまったシミやそばかすを治療するには時間や費用がかかります。肌トラブルを予防するためにも日ごろから日焼け対策を行いましょう。

日焼けをした肌でもレーザーを照射できる方法はある?

レジーナクリニックでは、日焼けをした後の赤みやほてりなどがおさまった褐色の肌にレーザーを照射できる蓄熱式脱毛機も採用しています。(※一部の院を除く)

蓄熱式脱毛機は、毛乳頭を破壊する熱破壊式脱毛機とは異なり、新しい毛を生み出す組織である毛包幹細胞があるバルジ領域を破壊します。低出力のレーザー照射でじわじわと熱を与えて発毛組織を破壊し、やけどのリスクを低減させた機器のため、毛や肌の色に左右されにくい照射方式といえます。

日焼けした肌の色味や肌状態は個人差があるため、レジーナクリニックでは医師が患者さまを診察して、レーザー照射の可否を判断します。

照射部位を日焼けしていなければ熱破壊式でも対応可能

照射を希望する部位を日焼けしていなければ、熱破壊式脱毛機での対応も可能です。例えば、下半身の脱毛プランの契約中に腕を日焼けしたとしても、すねや太ももへはレーザーを照射できます。

また、照射部位に日焼けがある場合、その部分を除いて照射を行うクリニックもあります。
レジーナクリニックでは、医師が診察で日焼けした部位の照射可否を慎重に判断して対応を決定します。軽度の褐色肌であれば照射することもありますが、濃い褐色の箇所はレーザーを照射できないことがあります。
照射できない箇所があっても、契約回数の1回分が消化となるので、日焼け対策をしっかりと行いましょう。

日焼けして予約をキャンセルする場合

クリニックごとにキャンセル規約は異なりますが、レジーナクリニックの場合、予約日の2営業日前の20時までにクリニックへご連絡いただければ、無料でキャンセルできます。

ただし、それ以降のキャンセルは照射回数1回分の消化扱いとなります。日焼けにより予約のキャンセルを検討している場合は、予約日の1週間ほど前に医師の診察にお越しいただき、予約日の変更を検討することも可能です。

レーザー照射期間中の紫外線対策は万全に!

レーザー照射期間中はレーザーの刺激の影響で肌が少なからずダメージを受けているので、普段以上にしっかりと紫外線対策をおこないましょう。

紫外線が強い時間帯の外出は避ける

紫外線の量は、1日の中で正午ごろが最大となり、その前後2時間ほどは紫外線が強い時間帯とされています。紫外線量は正午前後に急激に増えるため、レーザー照射期間中は日中の不要な外出は避けましょう。また、海やプールなど肌を露出して日焼けをしやすい場所へもなるべく行かないようにしましょう。

出典:気象庁

日焼け止めでしっかりと紫外線対策をする

紫外線は夏だけでなく1年中降り注いでいるので、年間を通して紫外線対策は必要です。

旅行など外にいる時間が長いときはもちろん、普段の日常生活でも外出時には日焼け止めクリームを塗るようにしましょう。日焼け止めクリームはメーカーで推奨している分量を肌にまんべんなく塗ります。

日焼け止めは汗などで流れてしまうため、効果を持続させるために2~3時間おきに塗り直すことが大切です。

日焼け止めの選び方

紫外線にはA波(UVA)とB波(UVB)の2種類があります。日焼け止めの表示でよく見る「PA」や「SPF」は、これらの紫外線の防止効果を表す指標となっています。この指標を目安に、自分の目的に合った日焼け止めを選ぶとよいでしょう。

PAは、シワやたるみの原因になる紫外線A波に対する防止効果を「+」~「++++」の4段階で表す指標で、+の数が多いほど紫外線A波によるダメージの予防につながります。

SPFは、シミやそばかすの原因になる紫外線B波に対する防止効果を「1」~「50+」までの数値で表す指標で、数値が高いほど紫外線B波によるダメージの予防につながります。

通勤などの日常の外出の場合は、PA+~++、SPF30程度、強い日差しの中長時間外にいる場合は、PA++++、SPF50+程度などと状況に合わせて「PA」と「SPF」の指標を選びましょう。

また、日焼け止めの成分、紫外線カット効果、使用感、色は、商品によって異なるため、ご自身の肌にあわせて選ぶようにしましょう。

日傘や帽子でも紫外線をカット

日焼け止めを塗る以外にも日傘をさしたり、帽子をかぶったりして紫外線を防ぎましょう。レーザー照射部位をできるだけ露出しない服装を心がけることも紫外線対策に効果的です。例えば、照射部位に腕が含まれる方は、している人はヒジ下まで隠れる長袖を着るようにすると、紫外線を物理的にカットすることができます。

日焼けしてしまったときの対処法

万が一、日焼けしてしまった場合、肌に受けたダメージをできるだけ少なくするため、早い段階でケアを行うようにしましょう。

冷却する

日焼けをした肌はやけどで炎症が起きている状態と同じなので、日焼け後はなるべく早く肌を冷やすことが大切です。

濡れたタオルや保冷剤で日焼けした部位を赤みやほてりが落ち着くまで冷やします。冷やしすぎると肌への刺激が強く、凍傷になるおそれもあるので、保冷剤はガーゼやタオルにくるんで使用しましょう。

また、日焼け肌用の冷却ジェルやローションを使用すると、冷却と保湿を同時におこなえるので日焼け後の効果的な対策となります。

保湿する

日焼け後の肌は、紫外線のダメージによりバリア機能が低下し、乾燥している状態です。しっかりと保湿すると、肌の水分量が保たれ、肌本来のバリア機能の回復のサポートにつながります。

保湿によって、肌のターンオーバーが正常化し、日焼けした肌が元の肌色に戻りやすくなります。敏感肌用などの刺激が少ない化粧水などで日焼けした患部をしっかりと保湿してあげましょう。

レーザー照射期間中は徹底した紫外線対策をしよう

医療レーザーの照射期間中は、照射部位の日焼けは厳禁です。肌トラブルを起こしたり、通院期間を長期化させたりしないためにも、しっかりと紫外線対策を行いましょう。

もし日焼けしてしまった場合、速やかに肌のほてりを冷まし、保湿して日焼けによる肌ダメージを軽減させることが大切です。