ニードル脱毛は、毛穴に金属の針を差しこみ、電流を流して毛根にある発毛組織を破壊するための施術です。電気脱毛や電気針脱毛、針脱毛とも呼ばれています。

ニードル脱毛は毛質や肌色を問わずに施術ができ、発毛組織を破壊するため、再発毛しにくいという特徴があります。

なお、レジーナクリニックではニードル脱毛は取り扱っていません。

ニードル脱毛の特徴

ニードル脱毛は、ひとつひとつの毛穴に金属でできた針(絶縁針)を差しこみ、微弱な電流を流して毛根にある発毛組織(毛乳頭や毛母細胞)を破壊します。細胞を破壊する医療行為のため、施術は医療機関のみに許可されています。

電気を流し、発毛組織を破壊した毛穴から再発毛する可能性はほとんどありません。FDA(アメリカ食品医薬品局、日本でいう厚労省)では「永久脱毛」と認められている施術です。

施術対象の毛質や肌色を問わない

ニードル脱毛は、毛穴に挿入した針から電気を流して発毛組織を破壊するため、メラニン色素の有無に関わらず施術をすることができます。

そのため、レーザー脱毛では発毛組織を破壊できない白髪や金髪などのメラニン色素が少ない毛に対する施術として利用されます。このほか、メラニン色素が増えた硬毛化した毛の処理にも対応可能です。

また、ほくろやタトゥー、乳輪、デリケートゾーンなどの色素沈着した肌に生えている毛、黒褐色肌などのメラニンの濃い部分に生えた毛の処理にも対応しています。

細かい部分の施術にも対応する

ニードル脱毛は、毛を一本ずつ処理するため、ひげやVラインのデザインなど、細部の施術に対応できます。

ニードル脱毛の施術を取り扱う医療機関の中には、毛1本から施術を受け付けている場合もあります。そのため、数本だけ生えている毛を処理したい、デザインのバランスを見ながら毛を処理したいときに利用することもできます。

施術直後から毛が抜けた状態になる

ニードル脱毛では、施術の際にその場で毛が抜け落ちます。
光脱毛やレーザー脱毛の場合、照射した毛穴から毛が抜け落ちるまでに1〜2週間程度かかりますが、ニードル脱毛では処理した直後から毛がない状態にすることができます。

ニードル脱毛の施術の仕組み

施術の流れ

ニードル脱毛は、処理したい毛穴の毛を伸ばした状態で施術を受けます。施術前は毛を2~5mm程度伸ばしておく必要があります。

施術の際は、生えている毛をピンセットでつまみ、毛穴の方向に沿って針を挿入します。施術には、先端以外に特殊コーティングが施された直径0.05~0.15mm程度の絶縁針を使用します。このコーティングによって、施術による炎症ややけどを予防につなげます。

針を毛穴に挿入したら、高周波やラジオ波と呼ばれる電気を0.2~1秒ほど流し、皮膚の電気抵抗で熱を発生させます。この熱で発毛組織が破壊される仕組みです。

施術を受けるペース

ニードル脱毛は毛周期という毛の生え変わるサイクルを踏まえて施術を行います。毛周期は成長期、退行期、休止期の3つの期間があり、そのうち成長期を迎えている毛に施術を行うことで発毛組織を破壊しやすくなります。

毛周期は部位によって異なるため施術部位ごとに通うペースも変わりますが、およそ1~3カ月に1回の頻度で施術を行う医療機関が多いです。

ニードル脱毛の注意点

痛みを感じることがある

ニードル脱毛は、毛穴に直接針を刺して電流を流すため、痛みを感じることがあります。
施術を行う医療機関によっては麻酔を使うことができる場合があるので、痛みが不安な場合はカウンセリング等で相談してみましょう。

広範囲の施術に時間がかかる

ニードル脱毛は毛を1本ずつ施術していくため、全身などの広範囲を脱毛する場合、1回の施術時間が長くなったり、施術を複数回に分けたりする必要がある場合があります。

そのため施術範囲によっては、施術回数が多くなってしまう可能性もあります。

事前検査や絶縁針の必要が生じる場合がある

ニードル脱毛では施術料金以外に、血液検査の費用や施術に使用する針の購入代金などが必要になる場合があります。

ニードル脱毛は施術時に使用する針に血液が付着する可能性があるので、血液を介して広がる感染症を予防するために、事前に血液検査をおこなうことがあります。

また、施術で使用する針(絶縁針)についても費用がかかることがあります。

絶縁針は、クリニックによって個人用の針を用意したり、施術のたびに使い捨ての針を使用したりしています。絶縁針の料金は施術料金に含まれている場合もありますが、施術料金と別になっていることもあるため、契約時に確認をしましょう。

施術後に肌トラブルが起きることがある

毛穴に電流を流すと、毛穴やその周辺の肌は高周波の熱でダメージを受けるため、赤みや炎症、やけど、内出血などが起こるおそれがあります。
また、炎症がひどい場合や、いつまでも炎症が治らない場合は施術を受けたクリニックに相談しましょう。