ニードル脱毛(電気脱毛)は、毛穴に金属の針を差しこみ、電流を流して毛根の発毛細胞を破壊する脱毛方法です。
白髪や産毛などの毛質、肌色を問わず施術ができるのが特徴で、エステの光脱毛や医療レーザー脱毛では対処が難しい毛も対応できる場合があります。
ただし、施術時に痛みが生じたり、施術に時間がかかったりするため、毛量や肌質に応じて選択するとよいでしょう。

なお、レジーナクリニックではニードル脱毛は取り扱っていません。

ニードル脱毛の特徴

ニードル脱毛は、ひとつひとつの毛穴に金属でできた針(絶縁針)を差しこみ、微弱な電流を流して毛根にある発毛組織(毛乳頭や毛母細胞)を破壊します。
細胞を破壊する医療行為のため、施術は医療機関のみに許可されています。
施術をした毛穴から毛が再生することはなく、FDA(アメリカ食品医薬品局、日本でいう厚労省)では「永久脱毛」と認められている脱毛方法です。

ニードル脱毛のしくみ

ニードル脱毛で使用する針は、施術後の炎症ややけどを防ぐため、皮膚表面に触れる部分を絶縁体で保護した絶縁針です。
直径0.05~0.15mm程度の針を使用し、高周波やラジオ波と呼ばれる電流を0.2~1秒ほど毛穴に流し、皮膚の電気抵抗で発生した熱で発毛細胞を破壊します。

施術の際は、生えている毛をピンセットでつまみ、毛穴の方向に沿って針を挿入します。そのため、施術前は毛を2~5mm程度伸ばしておく必要があります。

医療レーザー脱毛と光脱毛との違い

ニードル脱毛と、医療レーザー脱毛や光脱毛との違いは、メラニン色素に関係なく施術ができるか否かです。
光脱毛と医療レーザー脱毛は、いずれも毛のメラニン色素に反応する光線を用いて、毛根の発毛細胞に熱を与えます。

ニードル脱毛は、針で直接毛根にアプローチするため、メラニン色素に関わりなく施術が可能です。

医療レーザー脱毛も発毛細胞を破壊する医療行為なので、施術した毛穴から毛が生えてくることはほとんどありません。
しかし、ニードル脱毛のように一本ずつ直接施術するわけではないため、メラニン色素の少ない金髪や白髪には反応しにくいのです。

また、ほくろやアザなど肌のメラニン色素が多い部位は、医療レーザー脱毛や光脱毛では火傷などのリスクがあるため、照射できない場合があります。

ニードル脱毛のメリット

毛質や肌色にかかわらず施術できる

ニードル脱毛は、メラニン色素の濃淡にかかわらず施術ができるので、白髪、金髪、産毛など、メラニン色素の薄い毛も対処が可能です。

反対にほくろやタトゥー、乳輪などメラニンの濃い部位、デリケートゾーンなどの色素沈着がある部位、褐色の肌でも施術できます。また、毛穴ひとつひとつを手作業で処理するので、サロンの光脱毛などでは照射を避けるIラインやOラインの粘膜部分も施術可能な範囲に含まれます。

眼球近くの毛、眉毛や眉間の毛も処理できる

眼球近くの毛は、レーザー脱毛や光脱毛の場合、光線によって失明の恐れがあるため照射を避けることがほとんどです。
しかし、ニードル脱毛であれば光を使わず、毛穴に直接電流を流すため、眉毛や目の下の産毛など、目に近い場所も対応してくれる場合があります。

脱毛する場所や毛量を細かく選択できる

ニードル脱毛は、毛を一本ずつ処理できるため、眉やひげ、Vライン等の形を整えるのにも適しています。

ニードル脱毛をおこなう医療機関の中には、1本から施術を受け付けてくれる場合もあるので、少しだけ生えている毛を脱毛したい、デザインのバランスを見ながら脱毛する毛穴を調整したいときに利用することもできます。

レーザー脱毛や光脱毛で硬毛化した毛にも対処可能

光脱毛や医療レーザー脱毛で硬毛化してしまった毛でも対処できる場合があります。

施術後に毛が濃く、太くなってしまう硬毛化は、二の腕やあご、おしりなどの産毛の多い部分で発生するリスクが高いと言われています。
原因は未だに解明されていませんが、メラニン色素の少ない産毛などの毛では光線が十分に反応せず、発毛組織を活性化させてしまうことにより起こるという説があります。

ニードル脱毛の場合、メラニン色素の反応には関係なく、電流でダメージを与えることができるため、硬毛化した毛根の細胞も破壊・除去できる可能性があります。

施術した毛がその場で抜ける

ニードル脱毛では、施術の際にその場で毛を抜きます。
光脱毛やレーザー脱毛の場合、照射した毛穴から毛が抜け落ちるまでに1~2週間程度かかりますが、ニードル脱毛では処理した直後から毛がない状態になります。

ニードル脱毛のデメリット

激しい痛みを感じることがある

ニードル脱毛は、毛穴に直接針を刺して電流を流すので、激しい痛みを感じることが多いといわれています。
ただし、医療機関だと、麻酔を使うことができる場合が多いので、不安な場合はカウンセリング等で相談してみましょう。

施術に時間がかかる

ひとつひとつの毛穴に針を差しこんで施術していくため、本数が多いとそれだけ時間もかかります。

1回の施術時間の上限は、クリニックにもよりますが1~2時間程度が目安です。
1分で施術できる本数は10本ほどなので、施術できる本数は500~1,000本程度です。

人間の体には約500万本の毛が生えているため、すべてをニードル脱毛で処理すると膨大な施術回数や時間がかかることになります。

毛量によっては料金が高くなる

ニードル脱毛は、毛の本数や時間単位で料金を計算することが多いです。
そのため毛量の多い部分は、料金が高くなることがあります。
また、クリニックの場合、施術の料金に加えて、初診料、個人用の絶縁針代、血液検査代、麻酔代などが必要な場合があります。

施術後に肌トラブルが起きることがある

毛穴に電流を流すと、毛穴やその周辺の肌は高周波の熱でダメージを受けるため、赤みや炎症、やけど、内出血などが起こるおそれがあります。
また炎症がひどい場合は毛嚢炎、かさぶたになることもあります。肌トラブルが起こった場合は、施術したクリニックに相談しましょう。

ニードル脱毛も毛周期に合わせた施術が必要

ニードル脱毛も、光やレーザーなどほかの脱毛方法と同様、毛の生え変わりのサイクル(毛周期)に合わせて施術する必要があります。
ニードル脱毛がターゲットとする毛乳頭は、毛が成長期を迎えているときに活発に活動しているため、このとき施術をすると効果を得やすいと考えられます。

一方、休止期は毛と毛乳頭が離れているため、表面には毛が生えているように見えても、施術の効果は見込めません。
生え変わりの期間は部位によっても変わりますが、平均すると2~3ヶ月程度ですので、これに合わせて施術を受けることが必要です。
適切な脱毛周期は毛周期で決まる

まとめ

ニードル脱毛は、光脱毛や医療レーザー脱毛では除去が難しい毛、細かい部分の毛を処理するのに適した方法と言えるでしょう。

一方、毛が生えている範囲が広い場合は、ニードル脱毛だと費用や時間がかさんでしまうため、ほかの脱毛方法と併用して手入れすると良いでしょう。
たとえば、医療レーザー脱毛で広範囲を照射した後、脱毛しきれなかった毛をニードル脱毛で処理すると、効率的に脱毛できると言えます。