ソプラノチタニウムの概要
ソプラノチタニウムは2019年にイスラエルのAlma Lasers社が開発した蓄熱式のダイオードレーザー脱毛機です。
リスク・副作用
赤みやむくみ、色素沈着、熱傷が起きる可能性があります。またレーザー照射時に痛みを感じることがあります。
照射方式と破壊する組織
低出力のレーザーを連続照射して毛根に熱をためる蓄熱式(Super Hair Removal、SHR)を採用。毛をつくる細胞のもととなるバルジ領域を破壊します。なお、熱破壊式の機能も搭載しており、高出力のレーザーを照射して毛乳頭と毛母細胞を破壊する施術にも対応しています。ソプラノチタニウムを使用する場合、レジーナクリニックでは、部位ごとに照射方式を使い分けています。
レーザーの波長
ソプラノチタニウムのレーザー光の波長は、755nm、810nm、1064nmの3種類です。3種類の波長のレーザー光を同時に照射します。
ハンドピースと照射面サイズ
ハンドピースの照射面積は2㎠~4㎠。従来の機種より大きくなり、スピーディーな照射が可能になりました。
皮膚の冷却機能
ハンドピースの照射面に冷却装置が搭載されています。レーザーの照射時また照射前後に肌を冷やして熱から保護します。レーザー照射時に発生する熱が肌に伝わりにくくなり、痛みの減少につながります。
ソプラノチタニウムによる施術の特徴
施術スピードの向上
ソプラノチタニウムは従来の機種に比べ、ハンドピースの照射面積が広くなったため、操作性が向上して、施術時間が短縮されました。
全身脱毛ライトの場合、ソプラノチタニウムの施術時間は120分程度です。
施術時は、ジェルを塗布した肌にハンドピースを密着させ、身体のラインに沿ってクルクルと円を描くように動かすため、照射ムラを防ぎながらスピーディーな施術が可能です。
さまざまな毛質の施術に対応
ソプラノチタニウムは、到達深度が異なる3種類のレーザーを同時に照射します。
アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、YAGレーザーの同時照射によって、皮膚表面近くに位置する毛根や根深い毛根にもレーザーが届きやすくなります。それぞれのレーザーは、毛に含まれるメラニン色素への反応の仕方も異なるため、太く濃い毛や産毛のような細い毛など、幅広い毛質の施術にも対応可能です。
濃い褐色肌や色素沈着がある肌にも対応可能
ソプラノチタニウムは、低出力のレーザーを用いる蓄熱式脱毛機のため、皮膚表面のメラニン色素が多い黒褐色や色素沈着のある肌の施術にも対応しています。
レーザー照射時に発生する熱量をモニターで確認できるため、肌に熱が加わりすぎないようにレーザーの出力を管理することで火傷のリスクが軽減できるようになっています。ただし、日焼けによって肌に炎症が起きている場合は、レーザー照射で炎症が悪化することがあるため、ソプラノチタニウムでも施術ができません。
国内においては、医薬品医療機器等法上の承認を得ていません。当クリニックで使用する機器は、イスラエルの同社から個人輸入し、医師の責任において使用しています。
※個人輸入された医薬品等の使用リスクに関する情報
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/healthhazard/