介護脱毛は将来のための準備!アンケート結果から知る介護脱毛のリアル

介護脱毛とは、自分が介護される状況になった場合のためにアンダーヘア(VIO)などを脱毛することです。

VIOの毛があることで、排泄のケアの手間や時間がかかってしまうことがあるのですが、介護脱毛をすることで介護の負担が軽減します。
介護脱毛は美容目的ではない脱毛であり、老後に備えたマナーの1つと言えます。

ここでは介護脱毛の方法や費用などについて解説します。
介護脱毛を経験した人へのアンケートをおこない、何歳で脱毛したか、どこまで脱毛したかなどのリアルな声を紹介します。

介護脱毛の経験者にアンケートを取った結果はこちら。

介護脱毛の経験者にアンケート

※この記事に掲載されている医療脱毛クリニックでの施術は自由診療となり、公的医療保険制度は適応されません。

介護脱毛とは自分が介護されることを見据えたVIO脱毛

介護脱毛は、将来自分が介護を受ける側になった時のために、主にアンダーヘア(VIO)を脱毛することで、老後を考えての準備という役割があります。

介護者にとって排泄のケアは負担が大きいものです。介護者の手をできるだけ煩わせたくない、家族や若い介護者に迷惑をかけたくない、という気持ちが介護脱毛の原点にあります。

介護脱毛の脱毛部位はVIO

アンダーヘアを指すVIOとは、以下の部位を指します。

Vライン 足の付け根の上から左右の腰骨までを結んだラインのことです。
Iライン 足の付け根の部位のことで、股の部分を指します。
Oライン 肛門のまわりの部位です。

介護脱毛といえばVIO脱毛をさすことが多いのですが、ワキ脱毛も介護脱毛の1つに含まれることがあります。

介護する側・される側の両方にメリットがある介護脱毛

介護脱毛は、VIOの毛をなくすことにより介護する側の手間が軽減されることを目的としていますが、介護される側にもメリットがあるかどうかをチェックしてみました。

介護する側のメリット

  • ふき取りなど介護の手間が軽減
  • 短時間でスムーズにケアできる
  • 感染症の可能性が減少
  • 肌の状態をチェックしやすい

介護される側のメリット

  • かぶれや感染症の発症を軽減
  • 臭い・かゆみの軽減
  • 介護者への申し訳なさ・羞恥心の軽減

介護脱毛をすることは、介護をしてくれる人のためだけではなく自分のためにもなります。衛生面でプラスになるだけではなく、申し訳なさや恥ずかしさといったネガティブな感情が減るメリットがあります。

また介護される状況でなくても、脱毛してストレスフリーになったと感じる人は少なくありません。

介護脱毛は本当に必要?

介護において、毛があるということは実際に不都合があるのでしょうか。

プロである介護士や看護師は、毛の有無にかかわらず手際よくケアをおこないます。毛があることでどうしても困るということは基本的にはありませんが、きれいにするのに時間がかかってしまう場合があります。

家族などがお世話する場合、うまくふき取れず不衛生になる可能性がある上、スムーズにケアできないと心理的な負担も増大します。

その一方で、介護が必要な年代になると、VIOの毛が薄くなっていくことが少なくありません。
自然に毛が減っていき、ケアの際にまったく気にならなかったという場合もあります。

介護脱毛はあくまでも将来への備えであり、どうしても必要というものではありません。
介護者のためというだけではなく、自分が少しでも気持ちよく毎日を過ごすために介護脱毛をおこなうという選択をしても良いでしょう。

介護脱毛は40代・50代でもスタートできる?

40代や50代ともなると、この年齢で脱毛をする人はいるんだろうか、脱毛サロンや医療脱毛クリニックに通う人なんて見たことがない……という人もいるかと思います。

実は、40代・50代で介護脱毛をスタートするケースはかなり多いのです。

医療レーザー脱毛機やサロンの光脱毛機では白髪に対応していない場合が多いので、可能であれば白髪が生える前に介護脱毛を始めるのがベストです。


介護脱毛の方法

介護脱毛の方法には、大きく3種類があります。

  • クリニックでの脱毛
  • サロンでの脱毛
  • 自宅でおこなう脱毛

医療脱毛クリニックでおこなう介護脱毛の特徴と料金

クリニックでの介護脱毛は永久脱毛がおこなえます。※

※永久脱毛は脱毛後1ヶ月経過して毛の再生率が20%以下である状態を指します。

医療脱毛では、高出力の医療レーザーを照射して脱毛をおこないます。照射時の痛みが強いという傾向はありますが、痛みが不安な場合は麻酔を使うことができます。

専門スタッフに脱毛してもらえ、肌に万一何かあった場合も医師の診察・治療を受けられます。

医療脱毛・美容脱毛の経験者に対して行った「脱毛に満足した回数」のアンケート結果の中央値を見てみると、クリニックでのVIO脱毛に満足した人の回数は8回となっています。

※満足できる回数は個人差が大きいため、ここでは中央値をもとに紹介

医療脱毛クリニックの料金相場:5回98,000円程度

クリニックでのVIO脱毛は5回で98,000円ほどです。1回あたりの医療脱毛料金を見ると、19,600円ほどとなっています。

※ 当サイト掲載中のクリニックから算出した平均金額、税込価格


脱毛サロンでおこなう介護脱毛の特徴と料金

サロンでの脱毛(光脱毛)の場合、効果は一時的な減毛であり、脱毛を止めて時間が経つとまた毛が生えてきます。継続して脱毛に通い、脱毛回数を重ねることで効果を高めることは可能です。

専門のスタッフに脱毛してもらうことができ、脱毛時の痛みはおだやかです。

一般的に、サロンでの脱毛は回数が多くかかります。

医療脱毛・美容脱毛の経験者に対して行った「脱毛に満足した回数」のアンケート結果の中央値を見てみると、サロンでのVIO脱毛に満足した人の回数は11.5回となっています。

※満足できる回数は個人差が大きいため、ここでは中央値をもとに紹介

サロンの料金相場:6回57,000円程度・12回106,000円程度

サロンの脱毛料金は、6回の脱毛で57,000円ほど、12回の脱毛では106,000円ほどです。

1回あたりの脱毛料金は、12回の場合8,800円です。

※ 当サイト掲載中のサロンから算出した平均金額、税込価格です。


自宅でおこなうセルフ介護脱毛の特徴と費用

自宅でおこなうセルフ介護脱毛という方法もあります。VIOを人に見られることなく自分で脱毛します。

家庭用光美容器などを使っておこないますが、永久脱毛はできません。

家庭用の機器は、クリニック・サロンの脱毛よりも出力が弱いという特徴があります。セルフの脱毛では、一時的に毛を減らす・毛を生えにくくする効果が期待できます。

家庭用光美容器では、IラインやOラインの脱毛ができない機種があるので、購入時にチェックする必要があります。

VIOは手が届きにくく見えにくい部位なので、セルフではうまく脱毛をおこなえない場合もあります。

家庭用光美容器の価格:5万円~8万円程度

VIOの脱毛がおこなえるケノンは69,800円(税込)です。家庭用光美容器は、おおむね5万円弱~8万円台で購入可能です。


介護脱毛でどこまで脱毛する?VIOの毛をすべてなくすor薄く毛を残す

介護脱毛をする上で悩ましいことの1つに、毛をすべてなくすのか・少し残した方がいいのかという問題があります。

毛をすべてなくすのは衛生的であり、介護をする上でも手間がかかりません。

ただし毛がまったくないことを不自然に思う人は多いものですし、VIOの毛すべてをなくすことに抵抗感のある人は少なからず存在します。VIOに毛がまったくない人は珍しいので、温泉などで注目されることもあります。

この場合、IラインとOラインはすっきり脱毛し、Vラインについては薄く毛を残すという選択肢があります。Vラインに毛が少し残っている程度であれば、ケアの際に邪魔になることはほとんどありません。

クリニックやサロンでは、Vラインの毛の範囲を狭くした上で、毛量を減らすように脱毛をおこなえます。

このほかIラインをすべて脱毛した結果、正面から見た時に大事な部分が目立ってしまうというケースもあるので、気になる場合はVラインからIラインにかけて自然に見えるように脱毛するのも一手です。

介護脱毛のきっかけは?どこまで脱毛した?経験者の本音をアンケートで聞いてみました

介護脱毛を経験した女性50名に、介護脱毛をはじめた年齢やどの方法で脱毛したかのアンケートを取りました。なかなか聞けない、経験者ならではの本音を紹介します!

介護脱毛を始めた年齢は?

介護脱毛を始めた年齢には幅がありましたが、もっとも多かったのは30代で、次いで40代・20代が同数で続きます。50代・60代で介護脱毛を始めた方もいました。

介護脱毛をスタートさせた年齢の平均は36歳で、30代後半に差し掛かって介護脱毛を意識し始める人が多いようです。

介護脱毛を始めたきっかけは?

介護脱毛のきっかけとなったこと、介護脱毛を始めた理由を聞いてみたところ、以下のような結果になりました。

回答

  • TVやネットで介護脱毛を知って、自分もやった方が良いと思ったから
  • 家族や友人などの知り合いが実際に脱毛をしていたから
  • 自分や家族、知り合いが介護に携わったことから

TVやネットで介護脱毛を知ってからという声は多く、全体の42%を占めています。

介護脱毛がTV番組などでも取り上げられていて、注目度の高さがうかがえる結果です。

そのほかという答えがいくつかありましたが、いずれも介護士、看護師の方からの声だったので、いくつか紹介します。

介護士として勤めていて、職員の間でアンダーヘアがあると綺麗にお世話できているか心配と話したことがきっかけです。(27歳・サロンで光脱毛)


訪問看護をしていて、おむつ交換の時に毛はないほうがいいと痛感しました。(38歳・クリニックで医療レーザー脱毛)


介護脱毛をした方法はなんですか。

実際に介護脱毛をした人は、どんな方法を選んだのかも気になるところです。

クリニックでの医療レーザー脱毛を選んで介護脱毛をした人が52%と全体の過半数を占めました。

どこまで介護脱毛をしましたか。すべて毛をなくしましたか、それとも毛を残しましたか?

介護脱毛をした人たちは、どこまで脱毛をおこなったのでしょうか。

Vラインは薄く残し、IラインとOラインは毛をなくしたという人が最も多く、全体の48%という結果になりました。

毛をすべてなくす、という人も40%と決して少なくはありませんが、Vラインは脱毛しなかったという人を入れると、約6割がVラインの毛を残していることになります。

介護脱毛に費用をいくらかけましたか?

介護脱毛に費用をいくらかけたかのおよその金額を教えてもらいました。いま介護脱毛中という人にも、およその予定額を聞いています。

全体での介護脱毛費用は、5万円~10万円までという方が最も多く見られました。

ちなみに医療レーザー脱毛をおこなった人だけをみると、5万~10万円または10万~15万円と答えた方が多くなります。

介護脱毛の満足度は★4.2!

介護脱毛への満足度を★5を満点として評価してもらった結果、★4.2となりました。★1や★2をつけた人は0人で、介護脱毛への評価は総じて高いことがわかりました。

介護脱毛で満足している点を聞いたところ、以下のような結果を得られました。

介護脱毛で満足している点を聞いたところ、「清潔になった・衛生的になった」、「生理時に快適」という答えが目立ちました。

脱毛して衛生的になり、生理時などの不快感が軽減されたことに満足している人が多いようです。

介護脱毛で不満な点は?

介護脱毛で満足できなかった点があるかについても聞いてみました。

脱毛時の痛みや恥ずかしさ、費用がかかることを挙げる人が多く、いずれも20人以上の人が不満な点としています。また、事前の剃毛が大変と感じた人も少なくありませんでした。

介護脱毛は白髪に効果が出ないことがあること、一度脱毛したら元の状態に戻せないことが難点で、数は少ないですが不満点として挙げた人もいます。

以下のような介護脱毛経験者の声もありました。

身近に介護経験者がいるので早いうちから始めました。年齢があがり白髪になると脱毛の効果が薄れると聞いたので、早めに始めることをおすすめします(28歳・クリニックで医療レーザー脱毛)


介護脱毛で感じたことは?

介護脱毛を実際に受けてみて感じたことを自由に書いてもらったので、一部を紹介します!

生理時の匂いが抑えられて快適になり、介護する側に対してのマナーにもなるので、積極的に行う人が増えるのは望ましいと思います。(37歳・脱毛サロンで光脱毛)


介護経験がありますが、毛があることで身体の清潔を保つことに苦労しました。もっと世間の女性が介護脱毛をしてくれれば、介護脱毛の抵抗感も少なくなると思います。(45歳・クリニックで医療レーザー脱毛)


クリニックの利用者もスタッフも若くて少し恥ずかしく感じましたが、きれいになって過ごしやすくなりましたし、年を重ねてから行くのも抵抗があるので早めに行って良かったです。(39歳・クリニックで医療レーザー脱毛)


調査概要

調査期間:2020年12月17日~2020年12月20日
回答数:50名(介護脱毛経験のある女性)


「介護脱毛という言葉が登場したことで脱毛を受けやすくなった」「もっと介護脱毛の認知度が高くなり、みんなが行くようになるとよいのに」……という声が印象に残るアンケートでした。